合格への道~高校受験、中学受験~

桜の写真
4月、新しい学年を迎えました。中学受験に挑む新小学6年生、志望校合格を目指す新中学3年生にとって、大切な1年の始まりです。受験までの勉強方法や過ごし方、心構えを、一緒に考えていきましょう。

新小6生の君へ

 効果的な勉強法は?

中学受験は、学校での学習に加え、塾などの受験指導の専門家の指導に従って勉強していくのが最も効率的です。同じ志望校を目指す仲間がいるなら、良きライバルとしてお互いに刺激を受けることができ、やる気が高まるので志望校別クラスに入って勉強するのがおすすめです。
定期的に模擬テストを受験して、自分の到達度を測りながら勉強していきましょう。

 季節ごとにやっておくべきことは?

春から夏にかけては、家庭学習の習慣をしっかり身につけるようにしてください。毎日時間を決めて継続的に勉強するようにしましょう。
夏休みは受験の天王山。夏季講座や合宿学習などで苦手科目を攻略し、得意科目をさらに伸ばしましょう。
秋からは、志望校の過去問などできるだけ多くの問題を解くように心がけてください。受験が近づくにつれて不安な気持ちも湧いてくるものですが、それに打ち勝ち、「これだけやったんだ」という自信が持てるように、トレーニングの質と量を確保しましょう。

 集中力の高め方は?

一日のうちで、勉強を始める時刻を決めて毎日一定の時間勉強するようにすると、自然に集中力が高まってきます。テレビを見たりゲームをしたりする場合は、ここまでと時間を決め、だらだらしないようにしましょう。規則正しい生活習慣から、集中力は生まれます。

 受験には、心強い応援団がいることを忘れない

ご家族や先生方は、合格を心から願い、応援しています。ぜひ、感謝の気持ちを忘れず、目標にチャレンジしてください。

新中3生の君へ

 効果的な勉強法は?

学校の定期テストをうまく活用し、知識をしっかり定着させていくのが、合格への最良の方法です。特に、公立高受験の場合は内申書が重視されるので、定期テストの成績はたいへん重要です。
では、(1)「定期テストの前の数日間に一気に集中して勉強する」のと、(2)「普段から毎日コツコツ勉強する」のとではどちらが効果的な勉強法なのでしょうか?答えは(2)です。
テストの前に急いで詰め込んだ知識は、短期間で忘れてしまうものです。毎日コツコツ少しずつ繰り返し勉強する習慣を持ちましょう。

 季節ごとにやっておくべきことは?

1学期は、最上級生として何かと忙しく、家庭学習の時間を多く確保するわけにはいかないでしょう。学校の授業を今まで以上に集中して受けるよう、心がけてください。
夏休みには中1から学んできた基本事項の再確認をし、2学期からは入試の過去問に取り組むなど、徐々に実践演習の時間を増やしていってください。
具体的に何をどのように勉強するかは、テストの結果をもとにして先生などと相談して決めていくのがよいでしょう。

 携帯電話・スマートフォンの使いすぎには注意

昨年実施された文部科学省の調査で、携帯電話・スマートフォンの使用時間が増えれば、学力テストの成績が低下するという傾向が見られました。使いすぎると、勉強に集中できなくなるので注意しましょう。

 進路について家族と話し合う機会を増やそう

志望校を決めたら、周りの人に話すことで決意が固まり、やる気がいっそう高まるものです。ご家族は、受験に向けての努力をあらゆる面でサポートしようと考えています。目標を家族みんなで共有し、目標達成できるように頑張ってください。

教育コラム


受験は自立心を高める

「受験」は子どもたちの自立心を高める、という視点から考えてみたいと思います。
まず、受験を勝ち抜くためには受験勉強が欠かせません。そして、受験勉強を効果あるものにするためには、自分の学力が同年代のどれぐらいの位置にあるのか、何が得意で何が苦手なのか、何を知っており何を知らないのか、といったことについて自分を見つめ、冷静に判断することが必要です。それなくして、適切な受験対策は立てられません。つまり、「己を知る」ことを否応(いやおう)なく要請されるということです。この「己を知る」ことこそ自立への第一歩であり、それを得る貴重な機会を与えてくれるのが「受験」です。
また、小学校、中学校、高校、大学という段階は、勉学面だけでなく、精神的、肉体的成長という面でも、それぞれが異なった意味と価値を持つ、人生の大事なステージです。しかし、古いステージから新しいステージへの移行は自動的ではなく、自分で切り開かねばなりません。それが「受験」です。
そして、受験の合格が自立心の向上と結びつくためには、欠かせない条件が2つあります。ひとつは、志望校はよく考えて自分の意志で決めること。中学入試も、親の一方的押しつけは避けねばなりません。ふたつは、自分で決めた志望校合格を目指して、文字どおり全力を尽くして戦い抜くこと。この2つの条件を満たした合格は、「努力が報いられた」という強い達成感をもたらします。その喜びが自分への自信を生み、自立心を一歩、着実に前進させてくれるはずです。

寺小屋グループ特別顧問 五百木誠也先生

ジュニアえひめ新聞「スマイル・ピント」 4月5日(日)付に掲載されました。

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