現在、ほとんどの大学で行われているオープンキャンパスは、実際に現地に行って雰囲気を肌で感じる絶好のチャンスです。また、コロナ禍でオンライン型のオープンキャンパスも導入されました。自分に合った方法で、オープンキャンパスにぜひ参加してみましょう。
section1 オープンキャンパスに参加する意義
大学情報を得る有効な方法として、パンフレットやホームページがあります。しかし、これだけで大学のことを十分理解できるかといえばそうではありません。いくつかの大学を比較している段階であればなおさらです。日々目にしている近隣の大学であっても、中でどんなことが行われているかは、ハッキリとは分からないものです。せっかくの進学ですし、場合によっては進学を機に親元を離れる可能性もありますから、ぜひ積極的にオープンキャンパス参加していただきたいです。
オンライン型オープンキャンパスの場合は、移動の必要がありませんから、より気軽で、参加しやすいのが魅力です。
~百聞は一見に如かず~
ポイント① 大学で学べることが分かる
どんなことを学ぶのか、パンフレットやホームページに書かれてあることだけではピンと来ないことも多いでしょう。オープンキャンパスでイメージがより具体的になり、さらに関心がわくこともあるでしょう。反対に、残念ながら自分には合っていないと感じることもあるかもしれません。入学後に後悔するリスクを減らすためにも確認しておきたい点です。
ポイント② 入試の仕組みが分かる
一見複雑な入試制度でも、きちんと説明されるとスッキリ整理できるものです。私立大学の中には入試の過去問を配布したり、入試の傾向を知らせてくれるところもあります。まれに、オープンキャンパスへの参加が出願条件になる学校推薦型選抜や総合型選抜もあるため、注意が必要です。
ポイント③ 疑問点が解消できる
オープンキャンパスでは、個別相談ブースを設けている大学もあります。大学を調べている中で出てきた疑問点や相談事をぶつけてみましょう。例えば留学制度や、名前のよく似た〇〇学科と△△学科の違い、学生たちがどんな風に過ごしているか。中には現役の大学生が相談ブースにいらっしゃることもあります。どんな勉強をしていたのか、どんな高校生活だったのか、なぜその大学を志望したのかなど、聞いてみたいですね!
section2 オープンキャンパスのチェックポイント
せっかく参加したオープンキャンパス。限られた時間を使って参加するのですから、見どころは逃したくないですよね。オープンキャンパスでぜひチェックしていただきたいところを挙げました。参考にしてみてください。
チェック① 大学・学部の雰囲気
キャンパスの中を歩いてみると、「広々としている」「人が多くてにぎやか」など、いろいろな感想を持つでしょう。それを自分が心地よいと感じるかどうかが肝心。また、これはいくつかの大学を見てみると、違いが見えて輪郭がハッキリしてくるものです。学内を自由に散策したり、大学生が学内を案内するキャンパスツアーに参加したりしましょう。
チェック② 授業内容
学びの内容を知るためにはミニ講義、模擬授業に参加するとよいでしょう。学部・学科ごとにタイムスケジュールが決まっていたり、事前申し込みが必要だったりするので、下調べは必須です。高校の授業とは違うと感じることもあります。プラスの感想を持って帰れるといいですね。時には「経済学部にしようと思っていたけど、経営学部の方がいいかも」なんてこともありますので、短い時間でも参加してみることをおすすめします。
チェック③ 施設・設備
図書館や実験設備は学びを深めるのに直結します。特に理系学部は設備の良し悪しで研究環境が大きく左右されます。専門的なことが分からない場合も、施設見学の際にその大学・学部が強みとしているところを聞き逃さないようにしましょう。
また、大学では自分で授業を選択して時間割を組みます。組み方によっては空き時間ができることもありますので、そのときに「過ごす場所がない…」ということが無いように、食堂やカフェテリア、自習室の広さもチェックできるといいですね。
チェック④ 大学周りの様子
地元を離れる場合、大学近辺の様子も見ておきたいですね。繁華街にほど近い都市型の大学もあれば、郊外に大きな敷地を取っている大学もあります。これも大学そのものと同じように、それが快適と感じるかどうかを大切にして見ていきたいです。一人暮らしをしている学生はどんな地域に住んでいる人が多いのか、尋ねてみるのもおすすめです。大学近辺の不動産屋さんに行けば、家賃相場やエリアごとの特徴などの情報も得られるでしょう。
section3 オープンキャンパスの参加方法
オープンキャンパスについて5月から6月にかけて、各大学のHPに順次情報が掲載されます。模擬授業など、メニューによってはHPから事前の参加申込が必要なこともありますので、参加したい大学のHPは定期的にチェックします。人気大学の場合はすぐに定員が埋まってしまうことがありますのでご注意ください。参加申込ができなかった場合でも、申込不要なメニューが設けられていることがあります。ぜひ諦めず、できる範囲で訪問してみてください。
最後に オープンキャンパス 誰と行く?
◇ 保護者と
遠方の大学の場合、宿泊をすることもありますので、保護者と一緒に行く高校生も多いです。お子様が通う大学、住むところについて知っておくとその後のイメージがつきやすいのは保護者の皆様にとっても同様です。
◇ 友人と
友人同士で連れだって参加する人も一定数います。同じ大学や学部を志望していればいいのですが、付き添いで行く場合は関心が持てずにもったいないことになります。せっかく行くのですから、その大学についても調べてみて、目的を持った上で参加しましょう。
(例)自分の行きたい大学と図書館を比較してみよう、学生さんにどんな勉強をしていたか聞いてみよう、など。