高2生必見! 受験勉強はいつから始めるの?

 9月は今年度前半の最終月です。
 つまり、高2生は高校生活の前半が終わろうとしています。本日はそんな高2生にスポットを当て、受験勉強はいつから始めるのかについて考えていきます。
 まず結論から言うと、受験勉強スタートの時期は高2の10月からが望ましいです。その理由はこの後に述べますが、合格したい第一志望校が定まった高2生は、ぜひこの秋、方針を立てて具体的に行動を起こしましょう。
 なお、今回のブログでは、高3冬に実施される一般選抜をゴールとして設定しています。

なぜ高2の10月からなのか

学習スケジュールから考える

 一般選抜の第一関門である「大学入学共通テスト(以下、共通テスト)」は高3の1月に実施されます。高2の10月から共通テストまではおよそ15カ月間の長い道のりです。しかし、一般に、何かを習慣化するには3カ月の期間を要するといいます。10月から3カ月後といえば1月。もう共通テストは1年後に迫っています。
 高3の9月以降はじゅうぶんな問題演習を積みたいので、それまでに基本事項のインプットと志望校レベルに合わせた底上げを行いますこれまでも述べてきたように、大学受験で押さえるべきことは膨大です。目標が決まったなら、勉強量・内容についてもう1段高いレベルに上がります。

模試スケジュールから考える

 自分の立ち位置の指標となるのが全国模試です。高2の冬から高3の間には数えきれないほどの模試を受けます。
 模試においては自分が身に付けたことをできるだけ多く試したいものです。なので、なるべく早く知識のインプットを行いたいです。さらに、それらの模試の実施は高3の秋をピークとしているため、模試である程度の結果を出し、本番に向けて自信をつけるには、高2の秋からの1年間が大切です。高3の秋に受験した模試を参考に、受験校についての面談を行う学校や塾も多いです。

部活動との両立から考える

 上で、高3の夏までに基本事項のインプットと志望校レベルに合わせた底上げを行いたいと述べました。これは、部活動の引退が高3夏の人にとっては、部活動をしている残り期間丸ごとがインプットと底上げであることを意味します。部活動を引退してからの追い上げには大いに期待したいですが、やはり時間には限界があります。今の自分の勉強のペースを維持するにせよ、少しでも増やすにせよ、まず自分がするべき量の見積もりを立て、どのくらいのペースで進めればよいか計算することが、受験に間に合わせるためのカギです。

スタート期に気をつけることは何か

周りと比べすぎない

 身近な人が頑張っている姿は刺激になり、よし自分もやろう、と思わせてくれる効果があります。例えば、名前は知らないけど塾の自習室にいつもいる子の姿でも気になるものです。友だちと競い合って合格まで頑張れた、という声もよく耳にします。
 しかし、過度に周りを気にしてしまうと、自分のペースが乱れてしまいます。自分が調子が悪いときほど、周りの人の調子がよく見えがちなので、余計に気分が滅入ってしまいます。受験勉強は長期戦ですから、コンディションはいいときもあれば悪いときもあります。自分の悪いときと誰かのいいときを比べても仕方がありません。自分の調子を上げることだけを考えておきましょう

すぐに結果を求めない

 スタート期に行う勉強は、すでに習っている範囲のおさらいと底上げです。高校生活ももう半分が終わっていますので、その量はかなりのものです。よって、おさらいや底上げがある程度進むまでは成績に現れることがありません。また、現在学校で習っていることの習得と同時並行で行うため、少しずつ進めていくことになります。今の自分のペースでよいのか、もっと勉強時間を増やさないといけないのかは不安になるところです。だからこそ、受験勉強は長期戦であると自覚し、それを戦い抜く計画が必要なのです。

最低限を決めよう

 いくら計画を練っても、どうも気乗りしない日はあるでしょう。そんな時に一切勉強から離れてみると、あとで自己嫌悪になってしまいがちです。そして、せっかく作りかけた学習習慣がゼロに戻ってしまう…何としてもこれは避けたいですよね。気乗りしない時に備え、「最低限これだけはすること」を決めておくとよいでしょう。繰り返しになりますが、受験勉強は長い戦いです。 なるべく自分の気分を安定した状態に保つ工夫も覚えていきましょう。その工夫の一つが「最低限を決めよう」です。

受験勉強の計画について

 基本事項のインプットと志望校レベルに合わせた底上げを高3の8月までに行うと述べました。次に考えるべきは、それぞれの教科ごとの学習計画です。受験勉強は試験に間に合わせるために行わなければいけません。だから、それぞれの教科について、「いつまでに・何を・どのくらい」行うか考えます。それが無理なく続けられるか、効果が高いものであるかどうかの検証は必要ですが、すぐに行動に移すためにも、初めの一手はできるだけ具体的にしておくのがポイントです。また、長期の計画を立てるときには、単純に日割り計算で考えずに、部活や習い事などが忙しくなるタイミングを計算に入れておかなければ大きく計画に狂いが出ます。したがって、計画は大きな狂いが生じないよう慎重に立てます。
 また、少しでも計画通りに進まないと嫌になってしまう人もいると思います。まず、多少の計画のズレは起こることを前提としましょう受験を通して身に付けたいのは、その後の調整力です。たとえ計画がずれたとしても、勉強を止めるのはNGです。受験生が追いかけるべき最終目的は受験に間に合わせることです。それにも関わらず、計画通りに進まなかったときに投げ出してしまうと、ますます勉強に遅れが生じます。
 調整力を発揮するために必要なのが、短期間ごとの振り返りです。遅れをそのままにせず、小さく振り返って調整をしましょうおすすめは1週間ごとの振り返りです
 振り返りを行う効果は2つあります。ひとつは前に述べたように計画の乱れを最小限に抑えること。もうひとつは、自分ができたことを認めることです。少しずつでもできることが増えている感覚は受験勉強の励みになり、自信にもつながります悪いことの反省だけでなく、良いことにもきちんと目を向けてあげましょう

 大学入試は高2生にとって初めての経験です。その道のりを走ろうとすると、時にはサポート役も必要になるでしょう。そんな時には相談できる学校や塾の先生を頼りに、自分の計画や学習ペースが適切かチェックしてもらいましょう。そして、三日坊主になったとしても四日目にまた一日目を始めればいいという気持ちで進めていきましょう!

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