これから中学校を受験する人へ

小学生の授業風景
あとわずかの期間で中学入試の本番です。受験をするみなさんもいよいよラストスパートをかけるときになりましたね。受験そして合格、この合格にもいろいろなとらえ方があります。今回はそういったお話をします。

中学受験後の4つのケース

合格には2通り、不合格には2通りがあると言われていたことがあります。
「え?!合格と不合格の2通りではないのですか?」…という声が聞こえてきそうです。
4つのケースをご紹介しましょう。個人名が特定できないように、細かい事実は変えていますが、発言の内容は本人たちの言葉そのままで、卒塾生の話です。
マイペースだったAくんの場合
野球ばかりしていたAくん。6年生のときに突然、私立中学へ進学したいと思い準備開始。間に合うはずもないまま受験をし、不合格を覚悟したけれど、みごと合格。「勝ちに不思議の勝ちありだねえ」というお父さんの顔が忘れられません。本人も、かなり下の成績で合格したはずだから「がんばらないと!」と奮起し、英語も数学も物理も化学もどんどん先へ先へと進め、中3のときには数学は高校内容を終えて、気がついたら東大に合格していました。「大学ではロボットを作りたいと思っています。」とにっこり笑っていました。
不合格だらけだったBくんの場合
小5の途中から受験を考え準備をしたけれど、残念ながら間に合わず、第一志望校に不合格。公立中学に進学し、高校でリベンジしようと再度、私立難関高を受験し失敗。公立高校へ進学し、じっくり勉強に取り組み、そして念願の国立大医学部に進学。医師国家試験に合格したときにあいさつに来てくれました。「中学も高校も落ちたけれど、良い経験でした(笑)。」
小学生のとき、とても優秀だったCくんの場合
難なく第一志望の中学校に合格し、進学しました。ところが中1の途中から、彼は優秀だったがゆえに「勉強が面白くない」と言い出し、欠席しがちに。結局、浪人して京都の私立大学へ進学しました。大学生になってから話をする機会があり「俺、あのとき合格しなかったほうが良かったかも。」と述懐していました。
目標を見つけられなかったDさんの場合
とても真面目だったので、成績も優秀でした。周りから言われるとおり勉強し、宿題も忘れたことはありませんでした。ところが、合格するはずだった中学に不合格。
結局、第2志望の中学に進学し、最初は勉強しなくても「良い成績」が取れたので次第に勉強から遠ざかり、気がついたときは志望大学には届かない状態に。なんとなく受験し合格した大学に進学したけれど目標も無くフリーターに。「疲れました。」というのが口癖でした。

道は一本ではない

ご紹介した4つのケースのちがいは、おわかりでしょうか?
毎日、中1から高3までの塾生たちと接して思うことがあります。
「やらされる勉強」から「自分で攻める勉強」へうまく転換できた人は、とても楽しそうだなあ、ということです。勉強すること自体が楽しそうです。
受験は結果がすべてではなく、受験をするために準備・努力すること、また受験後の結果を受け止める姿勢が重要で、そのことが自分の未来を切り開くときの、選択肢を増やすことにつながるのではないでしょうか。
受験生のみなさん、健闘を祈ります。
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