新学期を心待ちにしているこの時期、3月6日(日)に寺小屋グループの小学部から高校部までのイベントが「春のイベントday」と題し、一斉に行われ、多くの皆さまにご参加いただきました。その中のひとつのイベントとして、特別教育講演会が行われました。この春に小学校へ入学されるお子さまの保護者の方から、いよいよ受験学年となる新中3生の保護者の方を対象に行われた講演の概要をお伝えします。
特別教育講演会「変わる教育環境、伸ばす子どもの学力」は、株式会社ベネッセコーポレーション野崎新吾氏による講演で、松山市コミュニティセンター大会議室で14:00より行われました。
会場には、多くの保護者の方々がお越しになり、これから変化する教育環境への関心の高さが伺えました。
ご来場の方へお渡しした資料の中には、大学入試制度の変化についてマンガで説明している小冊子もあり、たいへん好評でした。
講演内容は、
についてお話しいただきました。講演内容の概略をお伝えします。
子どもたちが生きる未来社会
教育政策の方向性といまやるべきこと
- 基礎力とは「何を知っているか、何ができるか、世の中にどう使えるか。」
- 思考力とは「知っていること、できることをどう使うか。」
- 実践力とは「どのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか。」
「主体的な学び」に必要なこと
学年が上がるにつれ、勉強する意義や目的を見失っていき、学習意欲が減退しがち。そのとき、保護者ができることは、動機付け(後押し)をしてあげること。
大人でもなかなか難しい。子どもには話しかけてあげることで、子どもは自分を客観的に見ることができる。「何がしたいのかな?」「今、何をしたほうがいいと思う?」確認をしてあげることで、自分の気持ちに気づき、客観的に考えられる。また、毎日の行動を記録に残すようにすると、時間の管理ができる。例えば、勉強した時間17:00~18:00、ゲームをした時間19:00~19:30といったことを毎日記録していく。
学習の量(日々コツコツ勉強する)…家庭でできる
学習の質(学習の方法を見つける)…コントロールしにくい。塾や学校に相談する
「勉強がわからない」という悩みの中には「上手な勉強の仕方がわからない」というものも含まれ、学年が上がるにつれて増える。そんなときは、外部の力を借りることがいいと思う。
ちなみに、伸びる子どもが行っていることは、難問に向かったときに人に聞かずにまず一生懸命考える、テストの解き直しをするなど。
また、勉強の効率をあげるためには、まず20分間は机から離れず勉強に向かう。そうすればその後、集中力が持続され、勉強に向かうことができる。
家庭での保護者の関わり方
前述の主体的な学びを支えるにあたり、保護者の関わり方としては
- プロセスをほめる
- 共に考える
- そして、子どもが決める。
最後の「子どもが決める」については、日常ついついしている「先回りしてやってあげる」「子どもに指示を出す」が「決める」機会を失わせているようなもの。自ら考え行動する子どもに育てるためには「決める」ことをさせる。
1時間30分の講演でしたが、あっという間に時間が経っていました。
学力を上げていく、学力をつけていくということに、すぐ結果が出る魔法のようなものはなく、毎日コツコツと当たり前のことを続けていく、また、保護者として子どもの将来を見すえた関わり・選択を手助けすること。
それらが結局のところ大事であり、変化する時代にも根底は今までと変わりないということがわかりました。
毎日子どもに接していく中で、「悩み」「戸惑い」「迷い」が日々出てくると思います。今日の講演が、少しでもお役に立ちましたら、と講演会は終了しました。
寺小屋グループでは、今後も教育・学習に関するイベントを開催していく予定です。ぜひ、ご参加ください。
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新高3生対象 河合塾マナビス特別講演会センター試験数学攻略法