大学入試改革の影響
「大学入試改革」により、どのような影響を受けるかは、現在の学年によって異なります。2020年度はセンター試験ではなく、第1回目の「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」が実施され、入試の枠組みが大きく変わります。新中1生は、新テスト導入3年目にあたる学年です。
今回の「大学入試改革」のキーワードは「思考力・判断力・表現力」です。知識・技能を習得するだけでなく、それらを使って、思考を組み立てたり、表現する力を要求されることになります。これは、従来の入試よりも要求値が高まることになり、今後中学・高校での指導内容・指導方法にも大きく影響を与えそうです。
中学教科書のページ数は「激増」しています
教科書のページ数は、1960年代をピークとし、その後70年代の「詰め込み教育」と非難された時代を経て削減が続きましたが、2012年に改訂された中学教科書では大きく変わりました。「ゆとり教育」全盛の2002年度教科書に比べると、ページ数は5教科平均で約1.5倍、「発展内容」が盛り込まれた2006年度教科書に比べても、約1.3倍になりました。
2016年には、教科書の小改訂が行われましたが、学習指導要領自体の変更はなく、学習内容が大きく変わったわけではありません。しかし、英語については、「読む・書く・聞く・話す」の4技能をより意識した構成になっていたり、教科の枠を越えた合教科型の学習内容が増えるといった傾向があり、2020年の「大学入試改革」の影響が出ています。
学習はできるだけ早めの準備を
「中1ギャップ」という言葉があるのをご存じでしょうか。小6生が中1生になると、学校生活や授業のやり方がそれまでとまったく変わります。「中1ギャップ」とは、新しい環境になじめないことからいろいろな問題が出てくる現象のことです。学習面では、小学校まではなかった定期テストで成績が突然数値化され、順位として表されることで自分の実力を知り、ショックを受けてしまうことがあるようです。小学内容から中学内容へスムーズに移行できるよう、中学の状況を知り、できるだけ早めに準備をしておくことが大事になってきます。
寺小屋グループでは、2月より中学進学準備講座を開講します。
小学校の内容を復習してから中学校の内容へと段階を追って学習する「数学」と、アルファベットから始める基礎を身につけて、単語の読み方・書き方そして覚え方を教える「英語」の2教科先取りで、安心して進学できるようお手伝いします。詳しくは、こちらをご覧ください。